島津製作所は、頭部と乳房の検査に特化したTOF-PET装置「BresTome」を販売した。検出器ホールに最新の半導体検出器を採用し、従来の全身用PET装置と比較して、約2倍となる解像度を備えている。
島津製作所は2021年3月1日、頭部と乳房の検査に特化したTOF(Time Of Flight)-PET装置「BresTome(ブレスト―ム)」を発売した。検出器ホールに最新の半導体検出器を採用し、操作ボタンで頭部用または乳房用に切り替えて使用する。
SiPM(Silicon Photomultiplier)検出器を搭載し、2.1mm角のLuを含むシンチレータを光学結合してモジュール化することで、空間分解能を高めた。従来の全身用PET装置と比較して、約2倍となる解像度を備える。
乳房検査では乳房専用PETと同等の高精細画像を提供し、胸壁近くまで撮像が可能だ。また、直径30cmの近接型検出器ホールにより、高感度、高スループットで検査を実施し、脳内の薬物動態を高精細に捉える。
操作は、本体上のタッチパネルモニターで行える。撮影位置の調整や減弱補正にCT像を使用しないため、被検者の被ばくを低減できる。
同社は、保険適用の脳腫瘍やてんかんの臨床診療、保険未適用のアルツハイマー型認知症など、各種神経変性疾患の診療研究での応用ができるとしている。
アルコール摂取量が増大する脳内メカニズムを解明
アルツハイマー病の病因物質を生み出す酵素の多様性を発見
加速するEU医療機器規則とIMDRFセキュリティ原則の国際調和
治療空間自体が一体化した情報統合手術室の販売を開始
リハビリ動画から自動で肩と肘の関節可動域を測定するソリューションを発売
新型コロナウイルス感染時に獲得した抗体が3〜6カ月間維持されることを確認Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
医療機器の記事ランキング
コーナーリンク