Bluetooth SIGは、新型コロナウイルス接触確認アプリケーションとして使用されているスマートフォン向け曝露通知システムを、リストバンドなどでも利用可能にする、新しいBluetoothのドラフト版仕様書を公開した。
Bluetooth SIGは2020年12月3日、新型コロナウイルス接触確認アプリケーションとして使用されているスマートフォン向け曝露通知システム(ENS)を、リストバンドなどのウェアラブルデバイスでも利用可能にする、新しいBluetoothのドラフト版仕様書を公開した。
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ドラフト版仕様書の公開により、ウェアラブルデバイスを開発、実装する企業や、接触確認アプリを提供する政府機関は、同仕様書を確認して、標準化に向けてフィードバックできる。
ENSはスマートフォンに搭載されているBluetooth技術を活用し、新型コロナウイルス感染症で陽性と診断された人と濃厚接触した可能性のあるユーザーに、後日接触を通知するシステムだ。各国の政府保健機関などで導入されており、日本でもGoogleとAppleが共同作成したENSが厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)として提供されている。COCOAのダウンロード数は同年12月16日時点で、2179万件に上る。
これに加えて、ENSの適用がリストバンドなどにも広がれば、スマートフォンの利用率が低い小学生や高齢者なども暴露通知システムを利用しやすくなる。利用者が増えることで、ENSの効果がより高まる。
Bluetooth SIGは、Bluetooth技術を管理する非営利の業界団体。2020年8月に、ENSをウェアラブルデバイスで利用できる新しい仕様書の策定を進めていると発表していた。
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