車載HPC向けにQNX OSとAdaptive AUTOSARフレームワークを統合:車載ソフトウェア
エレクトロビットは、HPC搭載の車両アーキテクチャ構築に向けて、「EB corbos AdaptiveCore 2」が「BlackBerry QNXソフトウェア開発プラットフォーム7.1」をサポートしたと発表した。
エレクトロビット(Elektrobit)は2020年11月17日(現地時間)、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)搭載の車両アーキテクチャ構築に向けて、「EB corbos AdaptiveCore 2」が「BlackBerry QNXソフトウェア開発プラットフォーム7.1」をサポートしたと発表した。既に発売済みで、セーフティクリティカルな先進運転支援システムおよび自動運転の効率的な開発を支援する。
「EB corbos AdaptiveCore」と「BlackBerry QNXソフトウェア開発プラットフォーム」が統合(クリックで拡大) 出典:エレクトロビット
EB corbos AdaptiveCore 2は、Adaptive AUTOSARを実行する基本ソフトウェア。Adaptive AUTOSARプラットフォームに準拠した総合的なソフトウェアフレームワークを提供する。SEooC(特定コンテクストに依存しない安全要素)コンセプトにより、安全でセキュア、柔軟性のある車両電子制御ユニット(ECU)の構築に必要な技術を搭載している。
BlackBerry QNXソフトウェア開発プラットフォーム7.1は、リアルタイムOSと組み込みシステムに必要な開発ツールを含む。
EB corbos AdaptiveCore 2とBlackBerry QNX OSがシームレスに統合したことで、短期間でハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)プロジェクトを量産化できるソフトウェアプラットフォームとして機能する。自動車メーカーや部品メーカーに対して、最高レベルの安全性を持つセキュアなECU開発を支援する。
- AUTOSAR Adaptive Platformとは?
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載の第7回では、AUTOSAR Classic Platformに次いで新たに登場したAUTOSAR Adaptive Platformについて説明する。
- AUTOSAR Adaptive Platformのアーキテクチャ
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載の第8回では、新たに登場したAUTOSAR Adaptive Platformのアーキテクチャについて説明する。
- AUTOSAR Adaptive Platformのメソドロジ
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載の第9回では、前回取り上げたAUTOSAR Adaptive Platformのアーキテクチャに続いてメソドロジについて説明する。
- AUTOSARの最新リリース「R20-11」に盛り込まれた新コンセプト(前編)
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載の第17回では、2020年12月に一般公開されたAUTOSARの最新リリース「R20-11」について紹介する。
- AUTOSARの最新リリース「R19-11」とは(前編)
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載の第14回では、2019年12月に一般公開されたAUTOSARの最新リリース「R19-11」について紹介する。
- 自動車向け没入型リアルタイム3D HMIの開発で協業
ElektrobitとUnity Technologiesは、設計と開発プロセスを合理化し、リアルタイムレンダリングの性能を拡張するために協業する。両社の知見を組み合わせ、信頼性の高い開発基盤を構築し、次世代の没入型リアルタイム3D HMIの開発を加速させる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.