レンダリングソフトウェアの最新版がマルチマテリアル3Dプリンタに対応:3Dプリンタニュース
Luxionのレンダリングソフトウェアの最新版「KeyShot 10」が、Stratasysのフルカラー、マルチマテリアル3Dプリンタ「J55」「J8」シリーズをフルサポートした。3MF形式ファイルに対応し、布や木材のテクスチャをリアルに再現する。
Stratasys(ストラタシス)は2020年11月16日、Luxionのレンダリングソフトウェアの最新版「KeyShot 10」が、同社のフルカラー、マルチマテリアル3Dプリンタ「J55」「J8」シリーズをフルサポートしたと発表した。これまで難しかった布や木材などのテクスチャをリアルに再現し、製品モデルの迅速で容易な製作が可能になる。
KeyShot 10対応の3Dプリンタは、全ての3Dモデル情報をワンパッケージ化したオープンソースファイルフォーマット「3MF」をサポートする。3MF形式にデザインを保存することで、布や木材などのテクスチャの3次元シミュレーションに必要なバンプマップやディスプレイスメントマップとともに、3D造形用ファイルの作成が可能になる。2021年中には、さらに機能を強化する予定だ。
木材のテクスチャをリアルに再現(クリックで拡大) 出典:ストラタシス
これまで、CMF(色、材料、仕上げ)の正確なシミュレーションには膨大な時間とコストがかかっていた。同社の推定によると、従来のモデリングでは最終イテレーションに1〜3週間を要していたが、KeyShot 10対応の3DプリンタではCMFモデルの3D造形モデリング時間を1日に短縮できるという。
同社は、ワークフローを改善することで、デザインプロセスにおいてCMFデザインをより早期に開始し、新製品の迅速な市場投入とモデリングの内製化が可能になるとしている。
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