高速化、自動化ソリューションを搭載した永久磁石オープンMRIを発売医療機器ニュース

日立製作所は、高速化と自動化のソリューションを搭載した、磁場強度0.4テスラ永久磁石オープンMRIシステム「APERTO Lucent Plus」と磁場強度0.3テスラ永久磁石オープンMRIシステム「AIRIS Vento Plus」を発売した。

» 2020年12月01日 15時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所は2020年11月12日、高速化と自動化のソリューションを搭載した、磁場強度0.4テスラ永久磁石オープンMRIシステム「APERTO Lucent Plus(アペルト・ルーセント・プラス)」と磁場強度0.3テスラ永久磁石オープンMRIシステム「AIRIS Vento Plus(エアリス・ベント・プラス)」を発売した。

 従来の「APERTO Lucent」「AIRIS Vento」に新システムソフトウェアバージョン「ORIGIN7」を搭載したモデルで、価格はAPERTO Lucentが7憶5000万円から、AIRIS Ventoが6憶5000万円からとなる。

キャプション 磁場強度0.4テスラの「APERTO Lucent Plus」 出典:日立製作所
キャプション 磁場強度0.3テスラの「AIRIS Vento Plus」 出典:日立製作所

 今回発売したMRIシステムには、高速化ソリューション「IP-RAPID」や操作向上機能「AutoExam」などのアプリケーションをまとめた「SynergyDrive」を搭載。IP-RAPIDは、アンダーサンプリングと繰り返し演算IPを活用した再構成処理により、画質を維持したままノイズを低減し、ルーチン検査の撮像時間を従来機種に比べて最大30%短縮する。

 AutoExamでは、ワンタッチによる検査を可能とするために、撮像の条件設定や位置決め、画像表示、画質保存の機能をまとめて登録できる。断面位置と角度は、事前に最大で5断面登録でき、Scanogramの撮像終了後、瞬時に事前に選択した3断面の撮像位置を算出し、操作者に提示する。

 また、頭部MRA画像のクリッピング画像を自動で作成するAutoClip機能を搭載。特徴量に基づいて入力データから抽出対象を識別し、クリッピング画像を自動で生成し、操作者を支援する。

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