キヤノンマーケティングジャパンは、医療用クラウド基盤「Medical Image Place」の新サービスとして、モバイル端末からCTやMRIなどの医用画像を容易に参照できる「モバイル画像参照サービス」を開始する。
キヤノンマーケティングジャパンは2019年7月16日、医療用クラウド基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」のサービスを拡張し、モバイル端末からCTやMRIなどの医用画像を参照できる「モバイル画像参照サービス」を発表した。サービス開始は同月下旬からで、価格は5万円から(税別)。初期導入に関する端末費用、設定費用、個別開発費は別途必要となる。
医用画像は特殊なフォーマットで作成されるため、これまで容易に閲覧できなかった。同サービスでは、医療従事者がスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を用いて、災害時の遠隔医療や在宅医療現場といった医療機関の外からも画像を参照できる。
画像参照に必要な機能として、画像の拡大縮小、複数検査の画像表示、ウィンドウレベルの調整などを実装。現状ではiOSのみに対応している。
医療用クラウド基盤であるMedical Image Placeは、各省庁のガイドラインに準拠した高度なセキュリティ対策を備えている。さらに、院内と外部のネットワークを物理的に分離し、なりすましを電子認証によって防止する対策も施している。
同社では、2014年にMedical Image Placeの提供を開始して以来、「遠隔読影インフラサービス」「医用画像外部保管サービス」「地域連携サービス」など、医用画像に関するプラットフォームのサービスを展開してきた。今後も、医療ソリューションの強化に向け、新サービスを拡充していく。
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