KPIを予測し対応シナリオを自動提示、アクセンチュアの業務適用型AIサービス:人工知能ニュース(2/2 ページ)
マネジメントコックピットはAIが売り上げや在庫、発注数など各KPIの着地予測を算出した上で、今後取るべき推奨シナリオを提示するサービスだ。ダッシュボード上には「売り上げ達成率」「営業利益率」「キャッシュ・コンバージョン・サイクル」などのKPI以外に、「成り行きを見守る(現状維持)」「マーケティング費用増額」「値下げ」といった推奨シナリオと、それを実行した場合のKPI予測値を提示する「AIレコメンデーション」のタブなどが表示される。
マネジメントコックピットのサービス概要 *出典:アクセンチュア[クリックして拡大]
推奨シナリオをどれか1つ選択すると、内容に応じて、各部門がとるべきアクションや想定されるリスクが表示される。例えば「マーケティング費用増額」を選んだ場合、調達部門はサプライヤーの調整や空輸など輸送手段の切り替え手続きが必要であることや、在庫枯渇のリスクに注意すべきである旨を伝えてくれる。
マネジメントコックピットのダッシュボードサンプル *出典:アクセンチュア[クリックして拡大]
プロダクツ&サービスは、製品端末を通じてユーザーの行動や端末の使用状況などを把握し、ユーザーの好みに合わせた個別のサービスを提供することで、顧客価値(CX)を最大化する。AI Hub プラットフォーム上でユーザーや端末などのサービス管理を行う他、モニタリング、サービスデリバリーなども実行する。
アセットメンテナンスは、工場内に設置したセンサーやドローンで設備や建築物の画像や各種データを取得して、異常の有無をAIで自動分析するサービスだ。設備点検の業務効率化と保安力の向上を同時に実現する。AIで設備の劣化状況を俯瞰的に監視できるため、点検計画や補修計画も最適化できる。
プロダクツ&サービス(左)とアセットメンテナンス(右)の概要 *出典:アクセンチュア[クリックして拡大]
アクセンチュアが手掛けるAIサービスについて、保科氏は「当社によるAIサービスグループの支援は、AIエンジン導入時のアセスメントからはじまり、実証実験や本導入を行い、導入後もサービス全体を高度化するサイクル全般に及ぶ。単にAIクラウドサービスを開発して提供するというのではなく、業務の再設計から関連システムを含めたシステムの再構築、社内人材の定着化まで全てサポートする。当社がこれまで培ってきた方法論やAI開発拠点を全て駆使して、国内企業のAI化をこれからも支えていきたい」と展望を語った。
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国内の工場やプラント、社会公共インフラなどの設備は老朽化が進んでおり、それらの保守を担う作業員の高齢化に伴う人員不足が課題になっている。これらの設備の保守点検作業で大きな負荷になっているのがアナログメーターの目視点検や、設備稼働音に基づく聴音点検などだろう。日立製作所は、これら人の五感に基づく保守点検のデジタル化に向けて、現場のデジタライゼーションをコンセプトとするソリューションを提案している。
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