アイデムが「新型コロナウイルス感染症による仕事探しへの影響調査」の結果を発表した。仕事探しをしている理由に、新型コロナウイルス感染症の影響が「関連している」と53.1%が回答した。
総合人材情報サービスを運営するアイデムは2020年9月3日、「新型コロナウイルス感染症による仕事探しへの影響調査」の結果を発表した。
同調査は、総合求人サイト「イーアイデム」の会員で、2020年7月1日から7月31日の期間にイーアイデムから求人に応募した人を対象とするもので、439人から有効回答が寄せられた。
今回仕事探しをしている理由に、新型コロナウイルス感染症の影響が関連しているかを尋ねたところ、「はい(関連している)」と全体の53.1%が回答した。これを希望雇用形態別に見ると、特に「派遣社員」を選択した人は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて仕事探しをしている割合が、他の雇用形態を希望する人よりも高かった。
次に、新型コロナウイルス感染症が拡大する前と後で、仕事を選ぶ際の条件などが変わったか尋ねた。その結果、72.4%が「何も変わっていない」と回答した。希望雇用形態別に見ると、「変わった」と回答した割合が最も高かったのは、「派遣社員」で39.1%だった。
さらに、今回仕事探しをしている理由に新型コロナウイルス感染症の影響が関連している人と、していない人について、仕事探しの条件が「変わった」と回答した割合を調べた。感染症の影響が「関連あり」の人は「変わった」が36.5%で、「関連なし」の人(17.5%)の2倍以上となっている。
続いて、希望する雇用形態が「非正規」(「パートまたはアルバイト」「契約社員または嘱託社員」「派遣社員」)の人の応募理由と、新型コロナウイルス感染症の影響の有無」に関連があるかを調べた。
その結果、「感染症の影響に関連あり」と回答した人は、応募理由に「すぐに働き始められそうだから」「休日、休暇が取得しやすい環境だと思ったから」「賃金が高いから」などを選んだ割合が「関連なし」の人に比べて高かった。
非正規雇用希望者の中で、応募理由の「自宅から通いやすいから」「希望する仕事内容だから」「急な休みにも対応してくれそうだから」を選んだ割合は、「(感染症の影響に)関連あり」と回答した人よりも、「関連なし」の人の方が多かった。
面接方法の希望についても尋ねた。採用面接を「オンライン」と「直接対面」から選択できる場合、どちらを希望するかを尋ねたところ、全体では「オンライン面接を希望する」が10.0%、「どちらかと言えばオンライン面接を希望する」が18.5%となり、28.5%がオンラインを選んだ。
一方、「対面の面接を希望する」と回答した人は24.8%、「どちらかと言えば対面の面接を希望する」は46.7%となり、71.5%が対面を選んだ。
これを希望雇用形態別に見ると、どの雇用形態でも「どちらかと言えば対面の面接を希望する」が最も高かった。なお、「派遣社員」の希望者は「オンライン面接」を選んだ割合が最も高くなっている。
年代別では、特に30代、40代で「対面の面接」を選ぶ人が多かった。20代以下を見ると、「オンライン面接」の希望者が、「どちらかと言えば希望する」も含めて40.5%を占めた。20代以下は「対面の面接を希望する」も28.6%と他の年代より高くなっている。60代以上は20代以下の次にオンライン面接の希望者が多く、「対面の面接を希望する」の割合も29.4%と高かった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.