NTTデータは、3Dプリンタを活用したアディティブマニュファクチャリング事業を専業とする新会社「NTTデータ ザムテクノロジーズ」を2020年5月18日付けで設立し、同年7月1日から事業を開始したことを発表した。
NTTデータは2020年6月30日、傘下のNTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)のアディティブマニュファクチャリング(以下、AM)事業部門を分社化し、3Dプリンタを活用したAM事業を専業とする新会社「NTTデータ ザムテクノロジーズ」を同年5月18日付けで設立、同年7月1日から事業を開始したことを発表した。
資本金は4億9000万円で、NTTデータが100%出資する。代表取締役社長は、NTTデータ 執行役員 製造ITイノベーション事業本部長の佐々木裕氏が務める。本社所在地はNDESと同じ。
新会社では、NDESが培ってきた高品質なAM製造スキルなどに加え、トポロジー最適化をはじめとするコンピュテーショナルデザイン領域の技術を融合し、これまでにない機能形状を有する製品製造の実現を目指す。具体的には、販売代理店として、3Dプリンタの販売/保守、材料の開発/販売を行うとともに、3Dプリンタに適した設計支援を行うDfAM(Design for AM)領域におけるコンサルティングサービスや、研磨などの後工程も含めた受託製造も行う。
また、NTTデータが保有するAI(人工知能)技術およびソフトウェア開発技術を、品質安定化や生産効率改善といった製造プロセスの高度化に活用することで、製造業における革新的なモノづくりを支援するとしている。
今後、新会社は国内外の先進企業との積極的なアライアンスなどを通じて事業拡大を図り、2025年に事業規模100億円を目指すとしている。
なお、新会社の「NTTデータ ザムテクノロジーズ」という社名は、無限の可能性や未知へのチャレンジ、革新の意味を込めた「X」の文字と、「AM」を組み合わせた「XAM(ザム)」から着想を得たもの。この「XAM」は、新会社がAM技術と英知を掛け合わせることによって、モノづくり分野で無限の未来を切り開いていく決意を示しているという。
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