インストールが完了した後、FreeCADを起動してみると、(特に初見だと)どこに何があるのか、使いたい機能をすぐに見つけることができずに戸惑うかもしれない。FreeCADではまず「ワークベンチ」という概念を押さえておく必要がある。
画面上部のプルダウンメニューにずらりと並んでいるのがワークベンチだ(図3)。本連載では、主に「Part Design」「Sketcher」「Drawing」「Raytracing」「FEM」を紹介することにする。その中から、今回はPart Designの基本的な機能を中心に解説していく。
3Dモデリングの機能は基本的に全てPart Designに集約されており、Sketcherもこの中の一部の機能として位置付けられている。
なお、「Part」というワークベンチもあるが、これは昔の3Dモデリング機能のようだ。これを使ってもモデリングはできるようだが、例えば、押し出しはできるのにカットができないなど、機能が著しく限定的だ。見たところ、Part Designを補助するような機能があるわけでもないので、まず使わないと考えてよいだろう。
FreeCADを動かすに当たって、まずは3D CADの操作に欠かせない「ズーム」「パン(平行移動のこと)」「回転」のやり方を確認しておきたい。
パンはマウスの中央ホイールを押しながらドラッグする。ズームは中央ホイールを回す。回転は中央ホイール+左ボタン、もしくは中央ホイール+右ボタンを同時に押してドラッグする。
また、画面右上にあるサイコロ状のコントローラーの三角形や矢印、面の名前をクリックすれば、ビューの方向が変えられる。
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