NECは、企業のデジタルトランスフォーメーションを促進するため、レガシーシステムのモダナイゼーション支援サービスを体系化し、支援体制を強化した。サービス提供と人材活用により、顧客のデジタル資産を生かしながら、DXを進めていく。
NECは2020年4月14日、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するため、レガシーシステムのモダナイゼーション(現代化)支援サービスを体系化し、支援体制を強化したと発表した。
同社は、これまで個別に提供してきた関連サービスを、「デジタルシフト構想」「対象システムのIT資産調査、棚卸等のシステム調査、評価」「モダナイゼーションソリューション」「保守運用」の4つのサービスメニューに体系化。これらのサービスを提供し、顧客のデジタル資産を生かしながら、DXを進めていく。
また、同社では、DX関連のエキスパートを集めた専任組織「デジタルビジネスオファリング本部」を同月1日に発足させている。
DXにまつわる課題として、システムエンジニアの不足やレガシーシステムの内容を把握している社員の退職、使用しているソフトウェアの保守期限切れといった、いわゆる「2025年の崖」がある。
NECのモダナイゼーション支援サービスは、この課題に対応するもの。本来あるべき姿からロードマップを策定し、モダナイゼーションからDXに至るIT戦略を立案していくことができる。そのための人材活用にも力を入れており、レガシーシステムをよく知る社内のシニア人材や国の内外からシステムエンジニアを集めて、顧客のニーズに対応できる体制を整えている。
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