ZMPはRoboSenseが開発した3D-LiDAR「RS-Bpearl」を販売開始すると発表した。最短計測距離は5cm未満で、他のLiDARと比較すると近傍の障害物を検出しやすい点が特徴。
ZMPは2020年4月23日、中国のLiDARメーカーであるRoboSenseが開発した3D-LiDAR「RS-Bpearl」の国内販売を開始する。最短計測距離は5cm未満で、現在市販されている他のLiDARと比較すると、AGV(搬送ロボット)や自動運転車両の近くにある障害物をより検出しやすい仕様だ。本体価格は税別、送料別で49万8000円。
RS-Bpearlの本体寸法は直径100mmで、高さは111mm、本体重量は0.92kgとなっている。スキャンライン数は32本で、ビーム波長は905nm。計測誤差は3cm以内に収まり、計測可能距離は最大100m。垂直方向の視野角は90度で分解能は2.81度、水平方向の視野角は360度、分解能は0.2/0.4度、サンプリングレートは10Hz/20Hzだ。消費電力は13Wで、作動温度は-30〜60℃である。
ZMPによると、現在市販されているLiDARの多くは最短計測距離が20〜50cm程度であり、至近距離にある物体を十分に認識できる仕様になっているとは言い難い。一方でRS-Bpearlは最短計測距離が5cm未満と、近傍の障害物を検出しやすくなっており、狭い通路や交通量の多い場所で運用するロボットや自動運転車両に搭載するのに適している。
垂直視野角は90度、水平視野角は360度と広角の計測が可能で、ロボットや自動運転車両の上部に設置することでトンネルなどの構造物の天井高や形状を把握できる。また、正面、背面、両側面の4面に埋め込んで設置すれば、死角を作ることなく機体の周囲360度を全て検出できるようになる。
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