NTTがゼンリンに45億円出資、2020年度から構築する「高度地理空間情報データベース」向け : 製造マネジメントニュース
NTTとゼンリンは2020年3月26日、資本業務提携を結び、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用に向けた地図の高度化に取り組むと発表した。NTTはゼンリンが実施する自己株式の第三者割当を引き受けることにより、45億6960万円を出資する。ゼンリンに対するNTTの出資比率は7.32%となる。
NTTとゼンリンは2020年3月26日、資本業務提携を結び、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用に向けた地図の高度化に取り組むと発表した。NTTはゼンリンが実施する自己株式の第三者割当を引き受けることにより、45億6960万円を出資する。ゼンリンに対するNTTの出資比率は7.32%となる。
ゼンリンは、2020年度からNTTと構築する「高度地理空間情報データベース」に関するハードウェアの取得、ソフトウェアの開発、データベース整備費用に調達した資金を充てる。NTTグループの高精度位置測位技術、高精度な地図の整備、インフラ維持管理のノウハウと、ゼンリンのさまざまな収集情報を含む地図制作ノウハウを組み合わせることで、高精度で豊富な意味情報(※) を持つ地理空間情報データベースを構築する。まずは日本国内を対象に同データベースの情報、データを整備する。
(※)地理空間情報の構成要素に対して、利用や参照に適した内容に最適化された属性情報などのこと。
これにより、NTTが構想する「4Dデジタル基盤」の実現につなげるとともに、インフラ管理、MaaS(Mobility-as-a-Service、自動車を所有せずサービスとして利用すること)や自動運転、スマートシティなどの分野での両社のビジネス拡大を目指す。
4Dデジタル基盤は、ヒトやモノ、コトのセンシングデータをリアルタイムに高精度空間情報に統合し、さまざまな産業との横断的なデータ融合や、未来の予測を可能にすることを目指す取り組み。2021年度以降に機能を順次実用化する目標だ。
「ソフトウェアファースト」で社会の一部となるクルマづくりへ、トヨタとNTT
トヨタ自動車とNTTは2020年3月24日、東京都内で記者会見を開き、業務資本提携を締結したと発表した。
トヨタがデジタルツインで街づくり、移動、生活、インフラの新技術を試す
トヨタ自動車は消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2020」(2020年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)において、静岡県裾野市に設置する実証都市「コネクティッド・シティ」のプロジェクトを発表する。モノやサービスをつなげる環境を整え、実際に人が住んで生活しながら、自動運転車やカーシェアリング、コネクテッドカー、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホームなどの活用に向けた実証を行う。
MaaSを深掘り、新しい街づくりを起点にモビリティと都市交通の在り方を考える
前回に引き続きMaaS第2弾となる本連載。公共交通機関やレンタカー、タクシー、レンタサイクルなどを組み合わせて、人の移動をシームレスに行うサービス、「MaaS(Mobility as a Service)」という言葉が日本でも話題となっている。では、MaaSが普及すると、モビリティと街づくりの関係はどう変わるのであろうか。今回は先進的な検討を進めている関係者に話を聞いた。
日本のMaaS市場は2030年に2兆8600億円に、2018年比3.5倍
富士経済は2020年3月10日、日本国内のMaaS(Mobility-as-a-Service、自動車などの移動手段をサービスとして利用すること)市場の調査結果を発表した。所有からシェアへの移行やライフスタイルの変化から、2030年のMaaS市場は2018年比3.5倍の2兆8658億円に拡大すると見込む。MaaSの中でもカーシェアの市場規模は大きく成長し、同11.9倍の4555億円となる見通しだ。
衛星画像やドラレコで一般道の高精度地図を生成、TRI-ADが国内外で実証
トヨタリサーチインスティテュート アドバンストデベロップメント(TRI-AD)は2020年3月10日、専用の計測車両を使用しない一般道の高精度地図の生成に成功したと発表した。また、地図データ会社と連携した一般道の高精度地図の生成や更新も実現した。いずれも他社と実施した実証実験による成果で、今後もパートナー企業との連携を強化していく。
自動運転車の膨大な走行試験データをクラウドで管理、ペタバイト級への対応も
車載ソフトウェアを手がけるエレクトロビットは「オートモーティブワールド2020」(2020年1月15〜17日、東京ビッグサイト)において、開発中の自動運転車の走行データをクラウドベースで管理するツール「EB Assist Test Lab」を紹介した。
カーナビ用地図から自動運転の高精度地図を自動生成、日立製作所が開発中
日立製作所は、カーナビゲーションシステム用の地図を自動運転システムなどに使用する高精度地図(HDマップ)に変換する技術を開発する。専用の測量車両を使った高精度地図と比べて精度は劣るが、運転支援機能の内容によっては十分に活用できる精度を確保できるという。
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