センサーの需要拡大対応に向け、フィンランドに新生産棟を建設 : 工場ニュース
村田製作所は、開発、生産子会社であるフィンランドのMurata Electronics Oyの生産棟が完成したと発表した。生産棟の新設により、センサーの中長期的な需要増加に対応できるよう、生産体制を強化する。
村田製作所は2020年1月29日、開発、生産子会社であるフィンランドのMurata Electronics Oyの生産棟が完成したと発表した。センサーの中長期的な需要増加に対応できるよう、生産体制を強化する。
新生産棟は地上5階建で、延床面積は1万6000m2 。50億円(建物のみ)を投資して、Murata Electronics Oyの旧駐車場エリアに建設した。センサーの性能テストには精密さが求められることから、建物外部からの振動が伝わらない特殊な免震構造を採用している。
センサーは、車載分野をはじめ、産業分野での傾き検知、ヘルスケア分野でのバイタルサイン計測などに広く用いられ、中長期的な需要拡大が見込まれる。新生産棟の建設により、村田製作所は今後の需要拡大に対応できるよう生産体制を強化し、Murata Electronics Oyの強みであるMEMS技術を生かしたセンサーを市場に供給していく。
“第7の感覚器官”を作り出す村田製作所、IoT時代の空間情報プロバイダーへ
デバイスメーカーにとって曲がり角ともいえるIoT時代を迎えて、新たな取り組みを始めているのが電子部品大手の村田製作所だ。同社は2017年10月の「CEATEC JAPAN 2017」において、仮想センサープラットフォーム「NAONA」を発表。このNAONAは、IoT時代の“第7の感覚器官”になるという。
ソニーから譲り受けた村田のリチウムイオン電池、「燃えない」を武器に黒字化急ぐ
村田製作所は2019年8月28日、リチウムイオン電池の組み立て工程を担う東北村田製作所の郡山事業所を報道向けに公開した。
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。
見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
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