カシオ計算機は、大口径レンズ搭載の軽量ダーモスコープ「DZ-S50」を発表した。直径40.5mmのレンズは端までゆがみが少なく、広範囲をスムーズに観察できる。別売りのコンバージョンレンズで、倍率を6倍から9倍へと簡単に変更可能だ。
カシオ計算機は2020年2月4日、広範囲に皮膚観察ができる大口径レンズを搭載したダーモスコープ「DZ-S50」を発表した。同年3月16日に発売する。DZ-S50単品の価格は7万6780円で、DZ-S50とコンバージョンレンズ「DSL-50M」と同時購入する場合は、8万7780円となる。
DZ-S50は、皮膚科医のニーズを反映しながら千葉大学と共同で開発した。直径40.5mmの大口径レンズは端までゆがみが少なく、広い範囲をスムーズに観察できる。また、皮膚内部の色や構造の確認に用いる偏光と、皮膚表面の病変部を確認するための非偏光をワンタッチで切り替えられる。大きさは67.5×140.2×23.1mmで、重さ約125gと持ち運びしやすいサイズだ。
別売りのコンバージョンレンズDSL-50Mは、マグネットで簡単にDZ-S50に着脱できる。装着するとレンズ倍率が6倍から9倍になり、より小さな病変を観察できる。
皮膚がんである悪性黒色腫を早期の段階で適切に判断するのは難しいといわれる。カシオ計算機は、これまでにもダーモスコピー検査の学習サービスや、ダーモカメラおよび撮影した画像を管理するPC用ソフトウェアを販売してきた。
同社では、今後、AI(人工知能)による皮膚がん診断支援システムを開発し、皮膚科分野での観察、記録、画像管理、診断補助などをトータルで提供していく。
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