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ドライバーがいない完全自動運転車、タイヤの状態は誰が見るのか自動運転技術(3/3 ページ)

» 2020年01月22日 11時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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CRANTSの自動運転管制所や自動運転車も披露

 会見に合わせて披露したCRANTSは、研究室や自動運転管制所、自動運転車の整備などを行う車庫が入る研究棟と、広さ約6000m2の自動運転車専用のテストコースから成る。さまざまな走行路を再現できるように、白線などを動かせるようになっている。信号機も自動運転車のテスト用に開発した。「国内で自動運転車専用のテストコースを持っている研究機関は、CRANTSと東京大学くらいしかない」(小木津氏)。

CRANTSのテストコース CRANTSのテストコース(クリックで拡大)
CRANTSの研究棟の入り口テストコースの白線は動かせる CRANTSの研究棟の入り口(左)。テストコースの白線は動かせるような仕組みになっている(右)(クリックで拡大)

 自動運転管制所では、走行中の自動運転車に搭載したカメラやセンサーのデータを表示できるようになっており、それらのデータにはTPMSの情報も含まれている。ドライバーが乗車しない自動運転車を人間が運転操作しなければならない場合には、自動運転管制所内の専用コックピットを使って運転を行う。

自動運転管制所の様子 自動運転管制所の様子。多数のディスプレイで複数の自動運転車の状態を表示できる。将来的には1人のオペレーターで100台以上の自動運転車を管理できるようになると想定しているが「最初は1人で数台というレベルだろう」(小木津氏)(クリックで拡大)
自動運転車の各種データを表示遠隔運転操作用のコックピット 自動運転車のTPMS用センサー、ステアリング角、速度、GPS信号のデータが表示されている(左)。自動運転管制所内には緊急時の遠隔運転操作用のコックピットもある(右)(クリックで拡大)

 会見で披露された自動運転車はミニバン「アルファード」がベース車で、カメラやLiDARなどのセンサーを多数搭載している。

「アルファード」ベースの自動運転車 「アルファード」ベースの自動運転車(クリックで拡大)
自動運転中の運転席の様子車両の上部には多数のカメラとLiDAR、GPSアンテナ 自動運転中の運転席の様子(左)。車両の上部には多数のカメラとLiDAR、GPSアンテナが設置されている(右)(クリックで拡大)
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