日本マイクロソフトはCEATEC 2019の展示会場において、Windows for IoTで掲げる「Smart」「Secure」「Fast」という3つの特徴に対応した展示を行った。
「Smart」では、GPUを用いた機械学習アルゴリズムの動作をサポートするコンテナ「Windows MLコンテナ」を用いた画像認識技術を披露。一般的なLinuxベースの機械学習アルゴリズムと比べて10分の1以下の容量でデプロイできる。現在のバージョンは、インサイダープレビューだが2020年初頭には一般公開する計画だ。
「Secure」は、Windows 10 IoT CoreとNXPの「i.MX 6」を用いたカーシェアリングプラットフォーム「Hourfleet」を紹介した。Armべースのハードウェアだが、10年間のサポートとOTA(Over the Air)によるアップデート機能を提供している。
「Windows for IoT」の「Secure」に対応する展示。「Windows 10 IoT Core」とNXPの「i.MX 6」を用いたカーシェアリングプラットフォーム「Hourfleet」(クリックで拡大)「Fast」は、Windows for IoTとAzureのサービスを連携することで実現できる開発期間短縮の可能性を示す展示になっている。工場で用いられているHMI(Human Machine Interface)について、Windows 10 IoT CoreとAMD「V1000シリーズ」を用いた小型PCで制御しており、カメラを用いた作業員の検知などが可能になっている。さらに「Azure Plug and Play」を用いてSaaSの「IoT Central」につなげることで、一切のコーディングをすることなくクラウドを活用したアプリケーションを利用できるようになる。
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