日本包装機械工業会が包装に用いる機械や材料をはじめとする包装プロセスの総合展示会「JAPAN PACK 2019(日本包装産業展)」(2019年10月29日〜11月1日、幕張メッセ)の開催概要を発表。出展者数は456社・団体で、前回のJAPAN PACK 2017の445社・団体を上回った。
日本包装機械工業会は2019年9月12日、包装に用いる機械や材料をはじめとする包装プロセスの総合展示会「JAPAN PACK 2019(日本包装産業展)」(2019年10月29日〜11月1日、幕張メッセ)の開催概要を発表した。同日時点の出展者数は456社・団体で、前回のJAPAN PACK 2017の445社・団体を上回っており、「自動化」や「脱プラ」といった包装業界を取り巻く課題の解決に向けた展示が多数行われる。
これまでJAPAN PACKの日本語名称は「日本国際包装機械展」だったが、今回から包装機械だけでなく包装プロセスに関わるさまざまな企業が参加することから「日本包装産業展」に改めた。会場も前回の東京ビッグサイトから幕張メッセ(2〜8ホール、国際会議場)に変更されている。
開催テーマは「きっとみつかる、あなたの包程式」。包装と密接なつながりをもつ製造工程のあらゆる先進機器、技術、サービスのコラボレーションにより、食品や医薬・化粧品などのユーザー企業の課題解決策を“包程式”としてトータル提案する展示会を目指すとしている。
日本語名称や開催会場が変更されたJAPAN PACK 2019だが、新企画も多数用意された。例えば、見どころをコンパクトに体感できる「会場巡回ツアー」、官民一体で海洋プラスチック問題の解決を目指すプラットフォームCLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)の参画企業が展示を行う「CLOMA展示」、商品包装展「2019JPC」の受賞製品を展示する「JPC受賞製品展示コーナー」、包装に関する相談受付窓口を会場内に設置する「包装相談ビレッジ」、JAPAN PACK初の公式スマートフォンアプリ「JPアプリ」、商談マッチングサービス「イベントハブ」などがある。
新企画の中でも注目を集めそうなのが「ライン展示コーナー」だ。これは、JAPAN PACK 2019の実行委員会が主体となって開設するもので、テーマは“食品製造ラインの全てを見せます”。その一例となるどら焼き製造ラインを会場内に設置し、計量から自動どら焼き機によるどら焼き作り、検査、ピロー包装機による個包装、印字、製函、上包み、パレット積み、梱包、そして協働ロボットによる来場者へのどら焼きの手渡しまでを行うという。
また、日本包装機械工業会が、東京都立産業技術研究センターのIoT支援事業の下で発足させた「IoT研究会」の成果を展示する「IoTパネル展示コーナー」も用意した。「包装産業界の課題を解決に導くIoT提案」と題してパネル展示を行い、先述のライン展示コーナーともリンクさせるとしている。
なお、これらの新企画を含めた主催者展示は約60小間あり、出展者の2282小間と合計すると、前回開催と同等の2342小間の開催規模になる。
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