デンソーウェーブは、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」において、産業用ロボットを用いて麺類を定量に仕分ける技術を紹介した。
デンソーウェーブは、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」(2019年7月9〜12日、東京ビッグサイト)において、産業用ロボットを用いて麺類を定量に仕分ける技術を紹介した。
ラーメンやそば、うどんの生麺のような、「非定型」で「柔らかい」食品を定量で仕分けるのを自動化するのは簡単なようで難しい。重量センサーの着いた産業用ロボットを使ったとしても、麺同士が絡み合っていたりして多すぎたり少なすぎたりしてしまうためだ。このため、現在の食品工場では人が手作業で仕分けるのが一般的だ。
今回デンソーウェーブが紹介した技術は、複雑なセンサーやAIなどを搭載することなく麺類の定量仕分けを実現した。まず、番重に盛られた麺を産業用ロボットに取り付けたトングでつかんで、6つあるトレイに移す。トレイに投入した麺の重量は、麺を含めた番重の総重量から引き算して算出する。そして、6つのトレイに麺を適宜投入した上で、定量仕分けしたい重量に一番近くなるトレイの組み合わせを選んで、トレイの間を移動する容器に麺を投入するという流れだ。
例えば200gを定量仕分けしたい場合、産業用ロボットのトングを使って50〜100gの範囲で生麺をつかみ取り、トレイに投入していく。6つのトレイにある生麺の重量は、それぞれ48g、55g、68g、60g、72g、85gとバラバラだが、これらの中から200gに最も近い組み合わせを選ぶことで、約200gの定量仕分けが可能になるという寸法だ。
展示では、最大可搬質量7kgの産業用ロボット「VS087」を用いたデモンストレーションを披露。特許出願中の技術であり、既に顧客の生産現場にも採用されているという。
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