IDECは、プッシュイン接続方式を採用した製品の販売と、同方式の導入に必要な各種ツールのレンタルサービスを開始した。製品2シリーズには安全性と作業性を向上する構造を採用。ツールのレンタルサービスにより、導入時の初期投資を抑えられる。
IDECは2019年8月21日、プッシュイン接続方式を採用した製品の販売と、同方式の導入に必要な各種ツールのレンタルサービスを開始した。
プッシュイン接続方式採用製品の第1弾として発売したのは、φ22コントロールユニット「HW」シリーズ、リレーソケット「SU」シリーズの2シリーズだ。
HWシリーズは、端子部に搭載したプッシャーにより、電線の誤挿入を防止しつつ、作業性を向上する。コントロールブロックにはロックレバー機構を採用しており、工具がなくても取り付けや取り外しができる。端子部は感電を防止するIP20仕様。表示灯はパネルの裏面を短胴化しつつ、プッシュインを可能にした。
SUシリーズにも、電線の誤挿入を防止し、作業性を向上するプッシャーが採用されている。同シリーズの端子部もIP20で、より安全性を高めたフィンガープロテクト構造となっている。筐体色と印字色により端子番号を見やすくして、誤認識を防止。また、導通確認のためのテストポイントが独立しており、テスターを当てる場合の再配線は必要ない。同シリーズはリレー用ソケットとしても、タイマー用ソケットとしても使用できるため、在庫品目を減数できる。
なお、プッシュイン接続方式を導入する際は、フェルールと呼ばれる棒状の端子を圧着するための専用工具が必要となるが、同社はワイドミュラーの自動圧着機をはじめとする各種ツールのレンタルサービスを提供し、ユーザーの初期投資の負担を軽減する。レンタルのため、修理や交換にかかる費用も発生しない。また、同サービスは1カ月のスポット契約が可能で、導入検討のため試験的に利用することもできる。
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