公差域は、「t」だけ離れた平行2平面によって規制されます。
実際の表面は、「0.1」だけ離れた平行2平面の間になければならないことを図面で表しています。
※ 最小2乗法とは:測定値を何らかの直線や曲線の式で近似して表したいときに使う方法。Excelには「LINEST」という関数が用意されているので、これを使用すると便利です。
対象とする横断面において、公差域は「t」だけ離れた「同軸の2つの円」によって規制される。
円筒表面の任意の横断面において、実際の半径方向の線は、半径距離で「0.1」だけ離れた共通平面上にある同軸の円と円との間になければならないことを、図面で表しています。
次回も引き続き、幾何公差の定義と例、測定方法について解説します。筆者は機械設計者として、長野県工業技術センター主催の「幾何公差セミナー」に参加した経験があります。ここでは、幾何公差の測定方法について学ぶことができました。「なぜその幾何公差を設定するのか」「どのように幾何公差を測定するのか」については、設計者といえども、その部品の製作方法を理解する上で知っておいて損はありません。(次回に続く)
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