アルミや鉄の異素材部品を安定検出するフルメタル近接センサーFAニュース

オムロンは、アルミや鉄の異素材部品を安定検出するフルメタル近接センサー「E2EW」シリーズを発売した。世界最長レベルの検出距離による安定性と、フルメタルボディーによる耐久性を両立している。

» 2019年07月18日 07時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2019年7月1日、アルミや鉄の異素材部品を安定検出するフルメタル近接センサー「E2EW」シリーズを発売した。世界最長レベルの検出距離による安定性と、フルメタルボディーによる耐久性を両立し、自動車の溶接工程におけるセンサー起因の突発停止リスクを低減する。

 E2EWシリーズは、鉄とアルミ部品の混流ラインでも着座検知部を共通設計できる。鉄は従来比約2倍、アルミは従来比約6倍の距離まで検出でき、検出対象物のばたつきによる検出ミスを起こしにくく、突発停止も低減できる。

 スパッタが飛散する環境向けに、近接センサーにフッ素コーティングを施したモデルも用意。同社独自の「コーティング剥離抑制技術」により、フッ素コーティングが従来比で60倍剥がれにくくなった。また、付着したスパッタをこすり落とすメンテナンスでもコーティング性能の劣化を抑制でき、センサーの交換頻度を削減できる。

 IO-Linkを搭載したモデルは、近接センサーの検出量や温度の変化を1カ所で把握できる。現場情報の可視化により、スパッタの堆積量を検出量の変化で予想。適切なタイミングで清掃できる。

photo 「E2EW」シリーズ(直流3線式) 出典:オムロン
photo 検出距離の比較 出典:オムロン
photo 保全工数を低減 出典:オムロン
photo 清掃のタイミング 出典:オムロン

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