マレリ(マニエッティ・マレリとカルソニックカンセイの統一ブランド)は「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)に出展し、エンジン搭載車の排気チューニング音や電気自動車(EV)の接近警報音を再生する「アクティブサウンドデバイス」を紹介した。
マレリ(マニエッティ・マレリとカルソニックカンセイの統一ブランド)は「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)に出展し、エンジン搭載車の排気チューニング音や電気自動車(EV)の接近警報音を再生する「アクティブサウンドデバイス」を紹介した。
アクティブサウンドデバイスはスピーカーを内蔵した箱状の機器だ。環境規制がますます厳格化する中で、OEM(自動車メーカー)は自社のブランドイメージにマッチした排気音デザインが困難になりつつある。また、EVにおいても接近警報やブランドイメージ保護を目的として疑似的な排気音を再生したいというニーズが存在する。同社担当者は「スポーティーなブランドイメージが求められる車種に対して、排気音の側面からクルマのブランドイメージを維持するデバイスとして提案を行っている」と語る。
ハイブリッド車などのエンジン搭載車では、アクティブサウンドデバイスが排気管のマフラーエンドに接続される。同機器はECUからCAN経由でエンジン回転数とスロットル開度を読み取り、内蔵スピーカーの発生音を常に調整する。エンジン由来の排気音とアクティブサウンドデバイスから発する音を集合させることで、排気音を最も望ましい音質にチューニングすることができるという。
同社担当者は「われわれは音のデザインに関して多く実績を持っている」と述べ、「車内スピーカーで疑似走行音を再生するような他社方式と比較して、より自然で官能的な排気音をデザインする」と同機器の利点を示した。また、同機器の搭載による重量増加は1kg程度で収まるという。
同機器の初採用は、欧州OEMから2019年後半以降に発売される予定のディーゼル車となる見込みだ。また日系OEMからも引き合いを受けていることを明かし、今後数年間に登場する新型車で同種のデバイス搭載が進むとみられる。
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