日本能率協会は2019年2月18日、ドイツのハノーバーで開催される国際金属加工見本市「EMO Hannover 2019」(2019年9月16〜21日)の概要を発表し、日本からの出展や来場者の拡大を呼びかけた。主催はドイツ工作機械工業会(VDW)で、ドイツメッセが協力を行う。国内ではドイツメッセと代理店契約を結ぶ日本能率協会が普及促進活動を行っている。
日本能率協会は2019年2月18日、ドイツのハノーバーで開催される国際金属加工見本市「EMO Hannover 2019」(2019年9月16〜21日)の概要を発表し、日本からの出展や来場者の拡大を呼びかけた。主催はドイツ工作機械工業会(VDW)で、ドイツメッセが協力を行う。国内ではドイツメッセと代理店契約を結ぶ日本能率協会が普及促進活動を行っている。
EMO Hannover 2019のテーマは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」とし、インダストリー4.0などをはじめとする、スマートファクトリーを実現するさまざまな技術の出展を見込む。ドイツ工作機械工業会 EMOハノーバー マネージングダイレクター クリストフ・ミラー(Christoph Miller)氏は「人や機械設備など工場の中に存在する全てのものがネットワーク化されインテリジェントシステム化していくことで、生産性や品質、柔軟性の向上など、新たな顧客価値を提供できるようになる」とテーマについて述べる。
具体的にはこれらのテーマに合わせて、新たな展示エリアとして「インダストリー4.0エリア」や「umatiブース」などを用意する。「umati」は前回の「EMO Hannover 2017」で発表された工作機械のインダストリー4.0プラットフォームで、OPC UAに基づき、機械から上位のITシステムへのデータ転送などを簡単に行えるという。Chiron、DMG Mori、Emag、Grob Werke、Heller、Liebherr Verzahntechnik、Trumpf、United Grindingの主要工作機械メーカー8社と、制御系技術やアプリケーションベンダーとして、Beckhoff、Bosch Rexroth、Fanuc、Heidenhain、Siemens、GF Machining Solutions、Pfiffnerなどが参加している。
ミラー氏は「開発プロジェクトが進行しており、EMO Hannover 2019では初の対応製品が出展されることを期待している。会場では出展企業の機械を最低でも100台以上接続したデモンストレーションを実施する計画だ」と述べている。
その他、特別イベントとして「付加製造の輪」を実施。自動車産業や航空機産業などで使用が広がる付加製造(Additive Manufacturing)技術を集め、システム企業、素材サプライヤー、ソフトウェア企業、3Dスキャニング、サービス企業などが出展するという。新世代の通信技術である5Gも会場で試験的に運用し、ホールの一部では実際に5Gを利用した展示を実施する。
日本工作機械工業会を代表してあいさつした、東芝機械の専務執行役員 グローバル推進本部長 東京本店長の八木正幸氏は「日本工作機械工業会の会員企業ではEMOには過去平均で1回当たり37社が出展している。2019年は現状では29社が出展を決めており、最終的には前回同様の出展数になる見込みだ。引き続きインダストリー4.0に関連する動きの動向や欧州の協調領域と競争領域の設定の仕方、付加製造技術や新素材などの出展に注目している」と述べている。
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