Windows 10で設定の変更を行うためには、昔ながらの「コントロールパネル」と新しい「設定アプリ」という2つのアプリケーションがありますが、バージョンアップを重ねるごとにコントロールパネルで設定できる項目が減り、反対に設定アプリには項目が増えてきました。最近の更新では、画面の解像度やWindowsの言語変更がコントロールパネルから削除され、設定アプリでのみ変更可能となったりもしています。
また、コンソールもコマンドプロンプト(cmd.exe)からPowerShell(powershell.exe)への置き換えが進んでいるようで、マイクロソフトの公開する技術資料でも、サンプルスクリプトがPowerShellで提供されるケースが増えてきています。
このあたりは、デスクトップ上でWin+Xキーで表示されるアドバンスドメニューをみると、コントロールパネルやコマンドプロンプトの項目が既に置き換わっていることからも、今後の主流が設定アプリやPowerShellである事は想像に難くありません(図4)。
この原稿を書いている間に、2020年1月のWindows 7サポート終了まで残り1年を切り、Windows 10への移行もいよいよ待ったなしという状況になりました。Windows 10自体は、Windows 7世代と高いアプリケーション互換性を持っていますし、ぱっと見ではややこしく見えるサービシングモデルも一度理解してしまえば実はシンプルだという事に気付くと思います。さらに、Windows 10 IoT Enterpriseには、機能を固定して運用する組み込み機器に適した長期サポートモデル(LTSC)も用意されています。
現在Windows 7世代からWindows10世代への移行を進めている、あるいはこれから移行するという開発者の方に、本連載の情報が一助になればと思います。
(連載完)
Windows 10 IoTロックダウン機能の個別解説:Shell LauncherとKeyboard Filter
Windows 10 IoTロックダウン機能の個別解説:Unified Write Filter
組み込み機器に必要なWindows 10 IoT Enterpriseの“ロックダウン機能”とは
組み込み機器のWindows 7からWindows 10への移行で考慮すべき互換性問題
組み込み機器でもサポート終了するWindows 7、Windows 10世代は何を使うべきか
マイクロソフト「Azure IoT」の強みはやはり「Windows 10 IoT」にあり
組み込み機器に「Windows 10 IoT」を導入するメリットは何か
いまだから知っておきたい! XP EmbeddedからStandard 7への移行ポイント【前編】
いまだから知っておきたい! XP EmbeddedからStandard 7への移行ポイント【後編】
Windows Embedded Standard 7 SP1でアップデートされた機能
ついに登場! Windows Embedded Standard 7Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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