テルモは、血液充填量を低減した人工肺「Capiox NX19」をアメリカとヨーロッパで発売した。従来品を見直し、ガス交換性能を維持しながら血液充填量を約3割減らしている。
テルモは2019年1月17日、血液充填量を低減した人工肺「Capiox NX19(キャピオックス NX19)」をアメリカとヨーロッパで発売した。今後、日本を含むアジア各地域での販売を予定している。
Capiox NX19は、ガス交換性能を維持しながら、従来品よりも血液充填量を約3割減らしている。これにより、輸血の削減や急性腎障害(AKI)リスクの低下につながるという。また、手術中の体温管理に関係する熱交換性能を約2割向上。手術時間の短縮が期待できる。
手術などの際に肺の機能を一時的に代行する人工肺は、酸素と二酸化炭素のガス交換をするため、血液を製品内に充填する。しかし、充填量が増えると身体への負担が大きくなることから、従来品の材質や構造を大きく見直した。
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