三菱マテリアルは、アルミワイヤハーネスのコネクター端子用防食めっき技術を開発した、すずめっき表面に亜鉛を拡散させためっき構成により、腐食電位差を制御することでガルバニック電流を抑制する。
三菱マテリアルは2018年12月3日、子会社の三菱伸銅と共同で、アルミワイヤハーネスのコネクター端子用防食めっき技術を開発したと発表した。
両社が開発したのは、銅合金端子の表面処理に広く用いられているすずめっきの中に、亜鉛を添加してガルバニック腐食の進行を大幅に抑制する防食めっき技術だ。アルミに近い腐食電位を持つ亜鉛と、以前から銅合金端子の表面処理に用いられているすずを積層し、すずめっき表面に亜鉛を拡散させためっき構成となる。
すずめっき表面の腐食電位をアルミの持つ電位に近接させ、銅合金端子とアルミ電線との間の腐食電位差を制御することでガルバニック電流を抑制。銅合金端子の防食めっきは以前からすずが主成分であるため、これまでのすずめっきと同等の電気的接続信頼性を確保するとともに、従来技術と比べて製造コストの面でも優位性が期待できる、各種銅合金に適用可能な技術だ。
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