長野県飯田市とKDDIは、自動運転用の3Dマップと連動したVRコンテンツの視聴体験の実証実験を実施する。リニアの停車駅となる飯田市において、駅から観光地への区間の自動運転とVRを活用した利便性向上を図る。
長野県飯田市とKDDIは2018年10月24日、自動運転用の3Dマップと連動したVR(仮想現実)コンテンツの視聴体験の実証実験を実施すると発表した。
実施予定日は、同年11月3日の午前11時〜午後4時。アイサンテクノロジー、ティアフォー、シナスタジアの協力の下、飯田市で開催される「飯田 丘のまちフェスティバル」において、既存の信号機を撤去した環状交差点「東和町ラウンドアバウト」を含む一般公道を自動運転車で走行する予定だ。1回15分程度で、そのうちVR体験は3分程度となる。
具体的には、ラウンドアバウト周辺においてレベル3の自動運転走行を実施し、乗車中に、3Dマップと連動。走行場所や沿道風景に合わせた観光情報などをVR機器を通じて表示するVRコンテンツ体験について実証する。同実証により、2027年開業予定のリニア中央新幹線の停車駅となる飯田市において、駅から観光地への区間の自動運転と、VRを活用した利便性向上を図る。
また同日、飯田市とKDDIは地域活性化を目的に、XRや自動運転技術を活用する包括協定を締結した。同協定を通じて、飯田市とKDDIは協働でXRや自動運転などの先端技術やノウハウを活用し、飯田市の伝統文化と最新技術を組み合わせたサービスの共創を推進するとしている。
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