東日本高速道路(NECXO東日本)は、「CEATEC JAPAN 2018」において、MR(複合現実)技術を活用して高速道路の維持管理や点検の教育/研修を支援するツール「PRETES-e」を展示した。現在、北海道札幌市内で実運用を始めており、今後は東北や関東などの主要拠点でも利用できるようにしていく考え。
東日本高速道路(NECXO東日本)は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、幕張メッセ)において、MR(複合現実)技術を活用して高速道路の維持管理や点検の教育/研修を支援するツール「PRETES-e」を展示した。現在、北海道札幌市内で実運用を始めており、今後は東北や関東などの主要拠点でも利用できるようにしていく考え。
PRETES-eは、MR技術を活用した保全技術高度化支援ツール「PRETES(Preservation Technical Support)」の第1弾。NECXO東日本は、急速に進む人手不足に対応するため、2020年間までをめどに、ICTやドローン、ロボットなどを用いて高速道路のメンテナンスを行うプロジェクト「SMH(スマートメンテナスハイウェイ)」を推進している。PRETES-eもSMHに基づいて開発されたものだ。
PRETES-eでは、マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens」を装着して高速道路を見ると、その内部構造データ(基礎、鉄筋、PC(プレストレストコンクリート)ケーブル、円筒型枠など)がオーバーレイして表示される。単に内部構造を可視化するだけでなく、実際の道路補修に用いられる設計内容や、その作業手順などを見せることも可能だ。「橋梁のような巨大構造物へのMRの適用は国内初になるだろう」(NECXO東日本の説明員)という。
展示では、20分の1スケールの高速道路模型を使って、その内部構造をMRで見られるデモを見せていた。
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