例えば、農業向けのプラットフォーム「Watson Decision Platform for Agriculture」は、天気やIoT(モノのインターネット)化されたトラクター、灌漑(かんがい)装置、衛星画像など、さまざまな経路からデータを収集し、農地に関して一元化された予測データをアプリケーションの中で視覚的に提示する。
広告では、サンドイッチ販売のSubwayが「WEATHERfx Footfall with Watson」を活用。天候パターンに基づいた広告をデザインし、外気温が37℃の時に温かいサンドイッチを宣伝するような、無駄な広告を53%削減することに成功した。
他にも、「IBM Watson Assistant for Marketing機能」では、担当者がWatsonと簡単な対話をすることでマーケティング活動を支援する。製造現場向けにリリースされた「Watsonツールセット」は、IoTとAIを組み合わせることで、エネルギーの無駄や機器の故障などを特定したり、人が関わる製品検査のリソースを大幅に軽減したりと生産コストの安定化に貢献する。
人工知能「Watson」の無期限試用が可能に、日本IBMがビジネス利用の拡大を強化
日本IBMは、AIの活用に関するユーザーイベント「AI Business Forum TOKYO」を開催し、同社が展開する人工知能「Watson」の価値と先進事例について紹介。同時に「Watson」を含むクラウドサービスを無期限で試用できる「IBM Cloud ライト・アカウント」の開始についても発表した。