AI市場は2021年に1兆円超えへ:人工知能ニュース
ミック経済研究所は2017年8月末に「AIエンジン&AIソリューション市場の現状と将来展望」を刊行した。同調査によると、AIエンジンとAIソリューションを合わせた市場規模は、2021年には1兆円を超えると予測している。
ミック経済研究所は2017年10月4日、「AIエンジン&AIソリューション市場の現状と将来展望」を同年8月末に刊行したと発表した。
同調査では、AI市場をAIエンジンとAIソリューションに分けて調査を進めた。調査対象をIBMやNEC、富士通などの大手ITベンダーやAIベンチャーを含む合計48社とし、自動車や製造、広告、金融など24の適用分野に関して、2021年までの市場規模を予測した。
それによると、2017年のAIエンジン市場は746億円(前年比77%増)、AIソリューション市場が3077億円(同49%増)と見込んでいる。また。2021年にはAIエンジンが年率29.2%増の2080億円、AIソリューション市場は年率28%増の8250億円と予測する。
2017年のAIエンジン市場ではIBMのWatsonが圧倒的なシェアを持っており、それ以外はほとんどがベンチャー企業の製品だ。今回の調査対象以外の企業を含めると、AIエンジン市場全体では1000億円強と同社は推定する。
AIソリューション市場はIBMを含む大手SIヤーが優勢で、3000億超の規模となる。一方で、要素技術としてのAIは既に多くの分野に進出しているため、実際のAIソリューションの市場規模はこの数倍に達することが予測される。
AIエンジンとAIソリューションの市場規模推移(クリックで拡大) 出典:ミック経済研究所
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