退職者が選んだ「辞めたけど良い会社ランキング2018」をヴォーカーズが発表。退職者から高い評価を得た企業のトップ3はグーグル、P&G、マッキンゼー・アンド・カンパニーだった。
企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは2018年9月18日、退職者が選んだ「辞めたけど良い会社ランキング2018」を発表した。
同調査は、Vorkersの会社評価レポートへの回答からデータを収集した。退職者からの投稿が5件以上ある502社のうち、投稿数が30件以上ある124社1万2835件の口コミを対象データとし、転職意向の有無については、データ収集開始後の口コミ投稿16万9547件を集計、分類した。
退職者から高い評価を得ている企業を調べたところ、1位は「グーグル」だった。退職した元社員の口コミを見ると、退職理由にオフィス環境や福利厚生の良さといった「恵まれた環境」、「大企業化したこと」などが多く挙がっていた。「もっとスタートアップ的な環境で働きたい」「新しいチャレンジが見つかった」など、さらなるチャレンジ環境を求めて退職した人が多いようだ。
以下のランキングは、2位が「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)」、3位「マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社」、4位「ゴールドマン・サックス証券」、5位「リクルートホールディングス」だった。
評価が高い会社への入社理由を尋ねると、「今後のキャリアパスとして経験が積める(P&G)」「幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができる(マッキンゼー・アンド・カンパニー)」などが挙げられている。上位企業への口コミには、回答者自身の自律意識の高さ、会社を自分の成長のために活用しようとする傾向がうかがわれる。
次に口コミ投稿者の転職意向の有無から、会社への評価が低いにも関わらず、転職意向がない「とどまり社員」の割合が高い業界を調べた。会社の総合評価が3.0以下で転職意向がないと回答した現職社員の割合を比較したところ、「電力、ガス、エネルギー」(9.4%)、「自動車、自動車部品、輸送機器」(8.1%)、「調剤薬局」(7.3%)で比率が高かった。
これらの業界への入社理由を見ると、「企業規模」「安定性」「福利厚生」「ワークライフバランス」「自宅から近い」など、企業のハード面を挙げた人が多かった。
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