現場課題を見える化、オムロンが現場データ活用サービスを拡充FAニュース

オムロンは2018年9月20日、製造現場のデータ活用をサービスとして提供する「i-BELT」の第2弾として「現場課題の見える化・分析サービス」を2018年10月から開始することを発表した。

» 2018年09月21日 11時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2018年9月20日、製造現場のデータ活用をサービスとして提供する「i-BELT」の第2弾として「現場課題の見える化・分析サービス」を2018年10月から開始することを発表した。

 「i-BELT」は2017年7月に発表したオムロンのIoTサービス基盤である。オムロンが保有する幅広い制御機器などからのデータを製造現場レベルで収集、分析し、さらにオムロン自身の生産革新などのノウハウを組み合わせて、簡単にサービスとして活用できるようにしたものだ。2018年7月にはこの第1弾サービスとして「異常予兆監視」が提供開始されている※)

※)関連記事:オムロンの現場データ活用サービスが本格始動、第1弾は「異常予兆監視」

photo オムロンの「i-BELT Viewer」のイメージ図(クリックで拡大)出典:オムロン

経営と現場が一体となった課題解決へ

 今回新たにサービスとして展開する「現場課題の見える化・分析サービス」は、製造現場のさまざまなデータをリアルタイムで見える化するツール「i-BELT Viewer」を用いて現場データと工場の経営指標を関連させて分析するサービスである。工場の経営課題の真の原因を浮き彫りにし、経営と現場が一体となった課題解決を実現することを目指す。

 オムロンでは、これまで自社工場で得られた知見をもとに、350社以上の顧客の現場でエネルギー利用と品質に関わるデータの相関関係を見える化する環境を提供してきた※)

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 これまで現場で培ったノウハウを持つオムロンのエンジニアが、顧客の現場に応じた、最適なセンサーの取り付け位置の調査や提案から「i-BELT Viewer」の導入とその活用までをサポートするという点が同サービスの特徴だ。

 「i-BELT Viewer」は、収集データを「生産進捗」「直行率」「稼働率」「エネルギー量」といった指標の数値やグラフとして工場全体を一元監視することで、工場の状態を俯瞰的に把握することが可能となる。また、工場全体から現場の装置単体まで階層別に見える化することで、工場経営課題と各装置の状態がいかに関連しているかを視覚的に把握、共有し、現場のメンバーが工場長の視点で課題解決に取り組むことができるようになるとしている。

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