クラウド型プラント最適化ソリューション、国内自動車部品工場で採用製造IT導入事例

ハネウェルは、同社のクラウド型プラント最適化ソリューション「Asset Performance suite」が、アジアで初めて、日本国内の同社関連工場で採用されたことを発表した。

» 2018年09月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 ハネウェルは2018年8月30日、同社のクラウド型プラント最適化ソリューション「Asset Performance suite(アセット・パフォーマンス・スイート)」が、日本国内の工場で採用されたと発表した。アジアでは初の採用例で、同社の自動車用ターボチャージャー製造施設である児玉工場(埼玉県)に導入された。

 同ソリューションは、同社が「つながる工場」製品群として位置付ける「ハネウェル・コネクテッド・プラント」の一環として提供している。プラント内の設備装置や機器から収集した運転データをクラウド上にアップし、同社または他社が提供する解析モデルを用いてモニタリングできる。さらに、将来のパフォーマンス予測をすることで、異常や設備故障、異常終了などの事前回避に貢献する。

 今回導入した児玉工場では、約70台のサードパーティー製電気メーターや流量メーター、エアコンプレッサーなどのフィールド機器からデータを取得し、クラウドベースのAsset Performance環境に送信する。プロセスデータや設備データからKPIを作成し、実際の稼働状態やエネルギー消費状況と参照することで、最適なオペレーションを維持するために必要な情報を提供する。

 また、解析結果を他社製ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)プラットフォームに統合し、将来のエネルギー消費を予測して計画的運用を実施する。

 同社工場では、設備単位の詳細な運転パフォーマンスを可視化することで、空気漏れなどのエネルギーロスの原因特定が簡単にできるようになったとしている。

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