中国のロボット需要に対応するため、第3工場を増設:工場ニュース
安川電機は、中国江蘇省の安川(中国)機器人に第3工場を増設し、その竣工式を2018年6月に執行した。第1、第2工場の再編と第3工場の増設によって需要地生産の体制を強化し、拡大し続ける中国のロボット需要に対応する。
安川電機は2018年7月4日、中国江蘇省の安川(中国)機器人に第3工場を増設したと発表した。同年6月15日に竣工式を行い、稼働を開始した。
第3工場の建築面積は、1万1600m2。同年6月に稼働を開始している。安川(中国)機器人は、第3工場の増設により、需要地生産の体制を強化。第3工場の増設に加え第1工場、第2工場を再編し、3工場を合わせた生産能力を月産1000台から1500台に拡大する。
中国では、自動車分野以外にも家電や通信機器、重量物の搬送など、ロボットの需要が拡大している。また、人手不足や人件費の高騰を背景に、生産現場の自動化が進んでおり、こうした需要に対応するため第3工場が増設された。
安川(中国)機器人の第3工場 出典:安川電機
- 安川電機は「アイキューブ メカトロニクス」で何を実現し、何を実現しないのか
IoT活用によるスマートファクトリーが大きな注目を見せる中、安川電機は2017年10月に一連の取り組みを再編成した「アイキューブ メカトロニクス」を発表した。全世界的に製造現場のスマート化が進む中で、安川電機が目指すものとは何なのだろうか。同社執行役員 CTOで技術部長の善家充彦氏に話を聞いた。
- 安川電機が描くスマートファクトリーの3つの役割と現在地
IoTやAIなどを活用した革新的工場であるスマートファクトリーへの関心が高まっている。大手生産財メーカーである安川電機は、埼玉県入間市に同社のスマート工場の理想像を具現化する新工場「ソリューションファクトリー」を建設する。同社が「ソリューションファクトリー」で目指すものは何か。また具体的にどういう取り組みを進めているのだろうか。
- スマートファクトリー化で進む“モノづくり”の融合
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第22回となる今回は「スマートファクトリー化で進む“モノづくり”の融合」をテーマに、製造と設計の変化について説明します。
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
- ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.