生産現場のデータ収集、見える化、蓄積、解析を一括して行うソフトウェア:FAニュース
安川電機は、データ収集、視える化、蓄積、解析を一括して行うソフトウェア「YASKAWA Cockpit」を製品化した。生産現場の設備や装置を接続することで、データを収集・蓄積し、一元管理する。
安川電機は2018年6月6日、データ収集、見える化、蓄積、解析を一括して行うソフトウェア「YASKAWA Cockpit(YCP)」を発表した。YCPに生産現場の設備や装置を接続することで、必要なデータを収集・蓄積し、一元管理する。
YCPは、同社が提唱するソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」の中核を担うツールとなる。同社の製品だけでなく、生産現場のさまざまなデバイスとつなげてリアルタイムに稼働データを収集し、見える化できる。
標準通信規格であるOPC-UAに対応しており、上位にあるERP(統合基幹業務システム)やMES(製造実行システム)、ビッグデータサーバとデータを連携できる。YCPを上位システムと連携すれば、生産現場の稼働データから発生している問題の要因特定や、各工程での不良の分析などにAI(人工知能)技術を活用し、生産管理へフィードバックできる。
アドオン機能もサポートし、ユーザーが必要とするアプリケーションを選択、または作成して追加できるため、要望に沿った柔軟なソリューションを構築できる。
i3-Mechatronicsを実現するモデルイメージ 出典:安川電機
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