トヨタ自動車は2020年までに中国で電動車10車種を追加する。「カローラ」「レビン」のプラグインハイブリッド車と、「C-HR」ベースの電気自動車を予定している。
トヨタ自動車は「北京モーターショー 2018」(プレスデー:2018年4月25〜26日、一般公開日4月29日〜5月4日)において、2020年までに中国で電動車10車種を追加すると発表した。2019年に「カローラ」「レビン」のプラグインハイブリッド車(PHV)を、2020年に「C-HR(※)」ベースの電気自動車(EV)を導入する。
(※)広汽トヨタ自動車販売ではC-HR、一汽トヨタ自動車販売では「IZOA」として販売する
北京モーターショー 2018では、カローラPHVとレビンPHVを初披露した。駆動用モーターのみで走行する距離(EV走行)は50km以上を想定している。PHVを海外生産するのは同社初となる。
駆動用バッテリーやインバーター、駆動系部品の生産を現地化し、中国市場向けの電動化を加速させる。中国での開発体制も強化する。2020年に現地の開発拠点であるトヨタ自動車研究開発センター(中国)で、電池パックを評価する電池試験棟を稼働させる。同年のEV発売に向けて現地での駆動用バッテリーの生産体制を整えていく。
ハイブリッド車(HV)のラインアップも拡大する。2017年はカローラとレビンのHVモデルを含め、HVは14万台を販売した。新中源豊田汽車能源系統(新中源トヨタエナジーシステム)や科力美汽車動力電池(科力美オートモーティブバッテリー)において、ニッケル水素電池モジュールの生産能力を2020年に22万基まで増強するなど、需要増加に対応していく。
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