日立アプライアンスは、冷凍機などの運転データに加え、IoT技術を使って取得した環境情報などのデータを活用することで、故障の予兆を捉える「Exiida遠隔監視サービス」の提供を開始する。
日立アプライアンスは2018年2月26日、業務用空調や冷熱機器から得られる温度や電流値などの運転データに加え、IoT(モノのインターネット)技術によって取得した環境情報や他機器などのさまざまなデータを蓄積・解析・活用するサービス「Exiida(エクシーダ)」シリーズを展開すると発表した。
第1弾のサービスとして、冷凍機とチラーユニットを対象に、「遠隔監視システム」にオプションとして故障の予兆を捉える機能を追加した「Exiida遠隔監視サービス」を同年4月2日から提供開始する。
同社が現在展開している遠隔監視システムでは、機器の運転データを監視し、故障を察知した場合に顧客や設備管理元に通知するサービスを提供している。Exiida遠隔監視サービスは、正常運転時のデータをあらかじめ学習。局所部分空間法によってデータ解析し、対象機器から送信されるデータと比較することで、故障につながる変化を検出する。未然に保全対応することで、故障を防止できるようになる。
今後については、NTTデータと協力し、冷凍機やチラーユニットの運転音解析によるスクリュー圧縮機の軸受けの摩耗検知を同サービスのオプションとして追加することを検討している。
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