上司に求めるもの、若手は「指示の分かりやすさ」キャリアニュース

エン転職が「上司」についてのアンケート調査結果を発表。上司を尊敬する点として「人柄が信頼できる」を挙げた人が最も多かった。他に、若手は指示の分かりやすさや知識、経験の豊富さを、35歳以上はリーダーシップを尊敬する人が多かった。

» 2018年03月09日 09時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営する転職支援サービス「エン転職」は2018年2月23日、「上司」についてのアンケート調査結果を発表した。

 同調査はエン転職利用者を対象とし、そのうち7074人から回答を得た。「今までに尊敬する上司に出会ったことはありますか」と質問したところ、全体の73%が「ある」と回答した。

photo 出典:エン転職

人柄以外に上司を尊敬できる点、若手は指示の分かりやすさ

 次に、尊敬する上司に出会ったことがある人を対象に、その上司のどんな点を尊敬しているかを尋ねた。その結果、34歳以下の最多回答は「人柄が信頼できる」(64%)だった。続いて「指示が分かりやすい」(50%)、「知識や経験が豊富」(49%)が多かった。35歳以上でも、60%が挙げた「人柄が信頼できる」がトップ。続いて「リーダーシップがある」(52%)、「決断力がある」(51%)となった。

photo (クリックで拡大)出典:エン転職

 この質問について、年代別でギャップが大きい項目を見ると、「部下・後輩の面倒見がよい」が、34歳以下は48%、35歳以上37%、「話をよく聞いてくれる」が34歳以下は42%、35歳以上では34%となっている。35歳以上の支持を集めた項目は「リーダーシップがある」で、34歳以下で46%、35歳以上52%だった。他にも「決断力がある」は34歳以下が43%、35歳以上51%となり、若手と大きな差が見られた。

 上司を頼るときを尋ねた質問では、「仕事の進め方が分からなくなったとき」(66%)が最も多かった。続いて「仕事で失敗したとき」(39%)、「仕事で納得できないことがあったとき」(37%)となっている。年代別に見ると「仕事で納得できないことがあったとき」の項目だけは、若手のポイントを35歳以上が上回った。

photo 出典:エン転職

 次に、上司に期待していることを尋ねたところ、全体では「明確な判断をしてくれること」と「人柄が信頼できること」がともに60%で1位となった。3位は「自分の意見や考えに耳を傾けてくれること」(52%)だった。

 年代別に見ると、34歳以下の1位は「人柄が信頼できること」(63%)、2位が「明確な判断をしてくれること」(58%)、3位が同率で「自分の意見や考えに耳を傾けてくれること」と「業務について具体的なアドバイスをくれること」(55%)だった。35歳以上は1位と2位は全体の回答と同じで(62%と57%)、3位は「公平・公正に評価してくれること」(49%)となった。

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 年代別でギャップが見られる項目は「業務について具体的なアドバイスをくれること」(34歳以下55%、35歳以上43%)、「分かりやすく細かい指示を出してくれること」(同34%、20%)の2項目。どちらも若手のポイントが35歳以上を大きく上回っており、仕事上の具体的な指導やアドバイスを若手ほど期待していることがうかがえる結果となった。

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