サイレックス・テクノロジーは、LTEモバイル通信に対応したプログラマブルIoTゲートウェイ「GW-100AN」「GW-100」を発表した。遠隔での接続や遠隔監視の初期開発コストを低減する。
サイレックス・テクノロジーは2018年1月26日、LTEモバイル通信に対応したプログラマブルIoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「GW-100AN」(無線LANモデル)、「GW-100」(有線LANモデル)を発売した。
同製品は、SoCやデュアルバンド無線LANモジュールを搭載したハードウェアプラットフォームに、LTEモジュールを追加している。有線、無線LANや、RS-232C、USBなどで各種産業機器に接続し、稼働情報の収集端末として利用できる。
また、ダイレクトに遠隔接続できるM2M(Machine to Machine)VPNやクラウドゲートウェイ機能に対応し、遠隔での接続や監視の初期開発コストを低減する。M2M VPN機能は丸紅情報システムズの「MSYSMulti-PeerVPN」サービスに対応、IoTクラウド接続機能としてはKiiの「IoT Platform」や「Asset Monitoring Solution」サービスに対応している。
さらに、同製品専用の開発キットを利用すると、Linuxアプリケーションを追加できる。同キットではMQTTプロトコルやPythonアプリの実行環境が用意され、無線LANモジュール向けに最適化された同社製のドライバライブラリも利用でき、開発者は自社専用アプリケーションに集中できる。開発したLinuxアプリケーションは、同社製Linux Box製品「LB-100AN」と共通利用が可能だ。
無線LANモデルは、IEEE802.11a/b/g/nデュアルバンド対応。無線LANドライバライブラリにより、アクセスポイント機能、ステーション機能、暗号化機能(WEP、TKIP、AES)、エンタープライズ認証機能がソフトウェア開発キットとして提供される。
同社では、クラウドサービスと連携したスマートファクトリー内の各種機器や特殊プリンタ、複合周辺機器などの稼働モニタリングや、各種センサーログ情報を収集するゲートウェイとしての利用を想定している。
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