サイレックス・テクノロジーは、置くだけで簡単に無線LANを構築できるメッシュネットワークシステム「BR-400AN」を発表した。「切れない無線」が必要とされる用途に向け、順次展開予定だ。
サイレックス・テクノロジーは2017年12月4日、置くだけで簡単に無線LANを構築できるメッシュネットワークシステム「BR-400AN」を発表した。スマート工場向け設備稼働情報の収集ネットワークや、医療、ヘルスケア向けのフロア無線LANなど、「切れない無線」が必要とされる用途に向けて順次展開する。価格は2万9800円(税別)だ。
同製品は、メッシュネットワークの標準規格IEEE 802.11sに対応した独自のアルゴリズムにより、網の目状に構成された通信経路において複数ノードを経由して目的地までパケットを送るマルチホップ機能を備えている。また、無線環境の変動で生じる通信エラーを自動的に検知し、障害地点を迂回して安定的な通信を継続できる。
無線中継局となるアクセスポイントが不要で、複数台を一定間隔(見通し15〜20m程度)に設置するだけで自動的に無線LANを構築できる。1つの無線チャネルで大面積をカバレッジできるため、無線環境調査や緻密なチャネル設計作業が省略でき、コスト削減が期待できる。
既設の基幹LANへの接続では、通信ループを自動的に検知し回避する機能を搭載しており、接続個所を複数とすることが可能。アクセスポイント機能によってスマートフォンやタブレットPCなどの無線デバイスも接続できる。セキュリティ機能として、IEEE 802.1X認証対応、アクセスポイントSSIDステルス対応、MACアドレスフィルタリング、AES暗号化の機能を備えた。
無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n、暗号化はSAE(AES)、認証方式はWEP(64/128bit)、WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(AES)、802.1X(EAP-TLS/EAP-TTLS/PEAP)、対応チャネルは2.4GHz : 1〜13ch、5GHz : 36〜64ch,100〜140ch。本体サイズは100.0×100.0×25.5mm、本体重量は約120g。
メッシュネットワークの詳細管理・運営には、別売りの統合デバイス管理ソフトウェア「AMC Manager」や、オプションプラグイン「Mesh Monitor」が利用できる。BR-400AN複数台の一括初期設定、変更やマッピング、メッシュ接続状態のモニタリング、通信経路のコントロールなどが可能だ。
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