NECは、社会インフラや製造業の産業制御システム向けの「OTセキュリティアセスメントサービス」と不正アクセス対策製品「OTセキュリティアプライアンスOpShield」を発売した。
NECは2018年1月15日、電気、ガスなどの社会インフラや製造業の産業制御システム向けの「OT(Operation Technology)セキュリティ・アセスメントサービス」と、産業制御システム特有の通信に対応した米GE Digital(GE)の不正アクセス対策製品「OTセキュリティ・アプライアンスOpShield(オプシールド)」を発売した。
価格は、OTセキュリティ・アセスメントサービスが個別見積もり、OTセキュリティ・アプライアンスOpShieldが500万円から。両社の提携によって実現したもので、今後3年間で100システムの販売を目指す。
OTセキュリティ・アセスメントサービスは、同社の専任チームが産業制御システムが稼働する現地に赴き、ヒアリング、調査を実施する。施設やシステム構成、システム内の機器、センサーおよびそれらの運用体制などに関して、産業制御システムのセキュリティ国際標準指標に基づいて総合的な評価を行う。さらに、評価結果からリスクを洗い出し、セキュリティポリシーの見直しやセキュリティ強化提案、インシデント発生時の運用体制構築の支援などを行う。
OTセキュリティ・アプライアンスOpShieldは、プロトコルやパラメータなど産業制御システム特有の通信に対応。同システムネットワーク内の通信を監視して、サイバー攻撃を受けた際に特有の不審な動作を検知し遮断する。
近年、生産性向上やメンテンナンスの効率化のため、産業制御システムをネットワークに接続する運用が増加している。一方で、サイバー攻撃のさらなる増加も予測されている。社会インフラや製造業などの工場の産業制御システムは、これまでネットワークなどと分離して運用されてきたために、脆弱性対応やシステムアップデートが適切に行えないケースが多く、サイバー攻撃の被害に遭うリスクが高まっているという背景があった。
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