2018年上半期の転職市場は引き続き活況、売り手市場が続くキャリアニュース

転職サービス「DODA(デューダ)」が「転職市場予測2018上半期」を発表。求人数は豊富で売り手市場が続き、全11分野のうち、「電気・機械」「メディカル」など5分野で採用が増加すると見込んでいる。

» 2018年01月22日 12時00分 公開
[MONOist]

 パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2018年1月10日、「転職市場予測2018上半期」を発表した。

 同調査では、2018年上半期(1月〜6月)の転職市場を11の業種、職種に分けて予測。転職市場全体としては、2018年上半期も求人数が豊富な状況が続き、売り手市場が続くと見ている。特に、1〜3月は4月入社を目指す転職者が多いことから、企業の求人ニーズが最も高まる。

垣根をまたぐ転職や異業種からの採用が増加している分野も

 全11分野のうち、増加傾向にあるのは「電気・機械」「メディカル」「営業」「人事・経理・法務」「企画・マーケティング」の5分野。緩やかに増加するのは「建築・土木」「販売・サービス」「クリエイティブ」の3分野で、横ばいが「IT・通信」「化学・素材」の2分野だ。「金融」は減少すると見込まれる。

photo (クリックで拡大) 出典:DODA(デューダ)

 「電気・機械」分野の求人ニーズは堅調で、自動車や自動車部品メーカー、車載機器向けの電子部品、半導体などを中心に、製造業全般で採用意欲は引き続き高い。モノづくりエンジニアの転職では、業種間の垣根は低くなっており、垣根をまたぐ転職も当たり前になりそうだ。

 「化学・素材」分野では、化学系エンジニアのニーズが、2017年とほぼ変わらない高い水準を維持しつつ推移すると予測。同分野の職種では、素材開発のほか、製品の輸出先や生産拠点のある国の法規制や環境・安全基準に対応できるような、品質管理関連の人材ニーズが継続的にありそうだ。

 「メディカル」分野の求人数は、2018年上半期も例年同様、1〜3月に急増し、4月以降は落ち着くと見られる。メディカル分野では異業種からの受け入れも増加傾向にある。研究職のニーズは引き続き高く、バイオベンチャーでの採用が活発になっている。

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