ジェイテクトは、機器や装置の逆転防止機構に用いる「一方クラッチ」において、空転時のトルクを従来比の5分の1に低減した製品を開発した。
ジェイテクトは2017年9月7日、機器や装置の逆転防止機構に用いる「一方クラッチ」において、空転時のトルクを従来比5分の1に低減した製品を発表した。年間50万個の販売を目指す。
一方クラッチは、機器や装置の逆転防止機構に用いられる軸受の一種だ。逆転防止機構は、逆回転時に動力伝達を切断し、正回転時にはエネルギーロスを軽減して動力を伝達する必要がある。一方クラッチが空転する際は、その抵抗(空転トルク)が動力伝達に大きく影響するため、空転トルクの低減が求められていた。
同社は、一方クラッチのばねの形状(板厚、幅、長さ)を最適化し、ロック機能を維持したまま、正回転時の空転トルクを同社従来製品の5分の1に低減した。ばね材質にはステンレス鋼を使用し、耐久性を高めた。また、プレス加工によって外輪の肉厚を従来よりも薄くし、同時に保持器を金属から樹脂材に変更するなど、軽量化を図った。
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