ヤマザキマザックは、金型や医療機器部品などの微細・精密加工に特化した同時5軸加工機「UD-400/5X」を発表した。構造・機能面で高剛性化や熱変位対策が図られ、高速での連続稼働時にも高い加工精度を保つ。
ヤマザキマザックは2017年9月11日、金型や医療機器部品などの微細・精密加工に特化した同時5軸加工機「UD-400/5X」を発表した。
UD-400/5Xは、同社モデルの中で最も精度が高く、加工面品位に優れた同時5軸加工機だ。完全左右対称の門形構造を採用し、温度変化による機体のねじれ発生を低減している。また、ベースやコラムなどの構造体の高剛性化と減衰性を高め、高速加工時の振動を抑制した。
各駆動系は高速、高精度化が図られた。駆動用ギアを廃止し、振動を最小限に抑えたビルトインモーター高速主軸(45000min-1)を搭載。テーブル駆動においても、振動の原因となるギアやベルトをなくし、応答性に優れたダイレクトドライブモーターを採用した。
主軸や高剛性ボールねじには、軸心冷却方式を採用。これにより、熱の発生を抑制する。また、各軸に標準搭載した高精度スケールフィードバックと熱変位制御機能「サーマルシールド」により、熱変位を的確に補正する。
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