演算精度が柔軟に変更できることも2NX NNAの特徴の1つだ。NNの推論実行処理の各プロセスにおいて、ウェイトとデータの演算精度を16、12、10、8〜4ビットの間で柔軟に変更できる。ある事例では、演算精度を8ビットから4ビットに変更すると、処理性能が1.6倍に高まり、帯域幅は0.54倍、消費電力は0.69倍に削減できた。一方、演算精度を下げた場合に課題となる推論の精度については99%と1%低下するだけにとどまった。
開発環境としては「Caffe」や「TensorFlow」などの標準的な機械学習フレームワークから、学習済みNNを2NX NNAに最適化してポーティングするマッピングツールなどを提供する。また、対応OSとしてはLinuxとAndroidを挙げている。
ロングスタッフ氏は「2NX NNAとPowerVRシリーズ9との組み合わせであれば、競合他社のGPUと同じ回路面積で、同等のGPU性能と200倍のNN処理性能が得られる。エッジデバイスのSoCにとって理想的な組み合わせだ」と述べている。
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