ヤマハ発動機は、表面実装機の技術を応用したピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」を開発し、研究者が手作業で行っていた細胞(塊)の選択と移動の自動化に成功した。
ヤマハ発動機は2017年9月1日、薬効を評価する試験工程の一部を担う細胞(塊)のピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」を新たに開発したと発表した。同年8月31日には、第1号機を福島県立医科大学へ納入している。
手動では困難な速度・精度で、目的の細胞(塊)を選択。高密度培養プレートへ1つずつ移動させ、同時に撮像して画像情報を取得・データ化する。ヤマハ発動機の持つ表面実装機の超高速・高精度なピック&プレース技術を応用し、より微細で壊れやすい細胞(塊)向けに開発した。吸引吐出技術や撮像・画像処理技術を搭載し、使い捨て可能な専用のチップと容器も独自開発した。
今後は、機器の提供に合わせて関連サービスを充実させ、新薬の研究開発や個別化医療などを支援していく考えだ。
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