転職求人サイト「ミドルの転職」が「人手不足の影響」についてのアンケート調査結果を発表した。転職コンサルタントの81%が、人手不足の影響でミドル層の求人が増えていると回答。特に中小企業、メーカー、営業職で求人が増加しているようだ。
エン・ジャパンが運営するミドル層専用の転職求人サイト「ミドルの転職」は2017年8月31日、「人手不足の影響」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象は、同サイトを利用する転職コンサルタント。そのうち105人から回答が寄せられた。人手不足の影響を受けて、ミドル層を対象とした求人が増えているかを尋ねたところ、最多の48%が「どちらかと言えば増えている」と回答した。「増えている」の33%と合わせて81%が、人手不足の影響でミドル層の求人が増加していると考えていることになる。
前出の問いに「増えている」「どちらかと言えば増えている」と回答した転職コンサルタントを対象に、求人が増えているポジションを尋ねた。その結果、「課長クラス」(73%)が最も多かった。
ミドル層の求人が増えている企業のタイプは、「中小企業」が最も多く、77%を占めた。続く「大手企業」は40%、「ベンチャー企業」は31%だった。
続いて、求人が増えている業種と職種の上位3つを尋ねた。業種は「メーカー」(68%)がトップ。次いで「IT・インターネット」と「建設・不動産」が同率で44%だった。職種は、1位が「営業・マーケティング系」(60%)、2位は「経営・経営企画・事業企画系」と「技術系(機械・メカトロ・自動車)」(同率35%)という結果だった。
ミドル層の中でも、求人が増えている年代は「30代後半(35〜39歳)」と「40代前半(40〜44歳)」が最も多く、どちらも68%だった。
次に、企業がミドル層の転職者に最も求める能力を尋ねたところ、1位は「経験を元にした高い専門性を発揮する能力」(44%)だった。その理由として、「知識を持った上で引っ張る人を必要としている」「現場では人不足が深刻なため、教育にあてる人員も時間もないため」などの声が寄せられている。
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