ジェイテクトは、クランクシャフト加工用のCBNクランクシャフト研削盤「GF50M」シリーズを発売した。安定した加工精度のため、C-X同時2軸制御研削方式を採用。左右砥石の距離短縮など、新機能により生産性が向上した。
ジェイテクトは2017年8月21日、自動車などのクランクシャフト加工用のCBNクランクシャフト研削盤「GF50M」シリーズを発売した。砥石台トラバースV平スライド仕様の「GF50MS-70T」と、砥石台トラバース静圧スライド仕様「GF50MH-70T」の2機種で、年間20台の販売を目指す。
安定した加工精度を得るため、C-X同時2軸制御研削方式を採用。クランクシャフトのジャーナル中心回転と、砥石台送りを同時に制御することで、回転するピン部に砥石台を追従させてピン円筒部を創成研削する。また、タッチセンサーを用いた測定システムが砥石の振れ取りや形直しごとに砥石径を正確に測定し、C-X研削時に反映させることで真円度を向上する。
さらに、左右砥石の最接近距離を従来の50mmから18mmに短縮したことで、加工段数を削減。ピン位相決めの段取り替えを不要にする自動ピン位相割出しシステムや、砥石台トラバース送りを20m/minから40m/minへ高速化(GF50MH-70Tのみ)など、生産性向上に寄与する新機能を備えた。
他にも、スマートフォン感覚の操作性、一括情報表示や設備状態の見える化などでユーザーをサポートするHMI「TOYOPUC-Touch」を搭載している。
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