ソラコムは、同社のIoT通信プラットフォーム「SORACOM」と「Google Cloud Platform(GCP)」サービスの連携を開始した。利用者はIoTデバイスから送信されたデータをGCPに集約し、大規模データ分析サービスを活用できるようになる。
ソラコムは2017年6月15日、同社のIoT(モノのインターネット)通信プラットフォーム「SORACOM」が、グーグル(Google)のクラウド「Google Cloud Platform(GCP)」に対応したと発表した。同年5月に発表された「Google Cloud IoT Core」「Google Cloud Pub/Sub」との連携を開始し、GCPの機能を生かしたIoTシステムの活用が可能になった。
SORACOMは、IoT/M2M向けのデータ通信を提供するサービス。セルラーとLoRaWANの2つの通信方式とクラウド上に構築したコアネットワークにより、セキュアなデータ送信などが行える。
今回新たに、Google Cloud IoT CoreおよびGoogle Cloud Pub/Subに対応したことで、SORACOMのWebコンソールからGCP連携が可能となる。これによりユーザーは、IoTデバイスから送信されたデータをGCPに集約し、「Google Cloud Dataflow」「Google BigQuery」「Google Cloud Machine Learning Engine」などの大規模データ分析サービスを活用できるようになる。
Google Cloud IoT Coreには、「SORACOM Beam」サービスを経由して接続する。BeamはIoTデバイスから送信されるデータに認証/暗号化/プロトコル変換などを施し、転送を支援する。今回の連携では、Google Cloud IoT Coreに必要なJWT認証やMQTT over TLSでの通信をサポートし、GCPとの双方向通信も可能となる。
また、Google Cloud Pub/Subには「SORACOM Funnel」サービスを経由して接続。Funnelは、「アダプタ」と呼ばれる各種クラウドへの接続機能を提供するもので、今回Google Cloud Pub/Sub連携のアダプターを追加した。Funnelは、個々のデバイスで認証情報の設定が必要なくなるなど、迅速/安全にクラウド連携を利用できる。
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